原価計算のすすめ

こんにちは。
神戸市東灘区の公認会計士・税理士 桑原です。

決算書、財務諸表といえば、損益計算書(P/L)、貸借対照表(B/S)が頭に浮かぶかと思いますが、それとは別に製造原価報告書、キャッシュフロー計算書というものが存在します。

今回は、製造原価報告書について入口のお話ができればと思います。

製造原価報告書とは、当会計期間に製造した製品の原価をまとめた決算書です。
材料を買ってきて、それを加工して製品にして販売する、いわゆる製造業では大変重要な情報を提供すると言えます。

いわゆる原価計算の領域のお話ですね。

原価計算の考え方を用いない場合、材料は仕入として売上原価に、製品製造を行う職人さんの給料、工場の家賃、固定資産税、光熱費、減価償却費などもろもろの経費は販売費及び一般管理費に計上されることと思いますが・・・

このような処理をした場合、製品を1つ作成するのにいくら経費がかかっているかわかりにくくなってしまいます。
そこで生み出されたのが原価計算の考え方、それを決算書で表現したのが製造原価報告書です。

上場していない会社さんにとっては、手間が増えるし別にそんなもの作成しなくても・・・、と思ってしまいがちなんですが、会社経営の上で非常に大事な考え方なんです。

例えば、製品1つ作成するのにいくらかかったかわからない場合、製品の価格決定が難しいのではないでしょうか。
また、製品1つ売る度にいくらの利益が出るのか、いくら売れば元が取れるのか等々、経営計画の作成に必要な情報が入手困難かと思います。

会計の目的は、税務申告書の作成、株主などへの情報提供だけではありません。
会社経営に役立つ情報も上手く活用すると入手・把握することができますので、是非興味を持っていただければ幸いです。
当事務所でも相談受け付けておりますので、お気軽に連絡くださいませ。

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